Hatena::Groupcoil

電脳書簡 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-10-29現実路線で電脳メガネ

現代技術ベース電脳メガネ界を考える 09:36 現代技術をベースに電脳メガネ界を考える - 電脳書簡 を含むブックマーク はてなブックマーク - 現代技術をベースに電脳メガネ界を考える - 電脳書簡 現代技術をベースに電脳メガネ界を考える - 電脳書簡 のブックマークコメント

やっと放送に追い付いた*1ので、終盤になって日記を書き始めてみる。まあ番組終了と共に薄れてしまうような作品ではなく、むしろ周辺世界が増殖するようなものに思われるので、今からでも決して遅くはあるまい。


感覚没入するVRの虚しさは、20世紀の末には既に明らかだったように思う。視聴覚以外の情報を伝達するのは技術的に困難であり、かつ大きな効果が望めないとあって、VRは限定的な用途-----遠隔操作アトラクション-----程度にしか活路を見出せなくなりつつあった。代わって注目を浴びたのが、より現実的かつ応用範囲の広いARである。


ARのキモ現実との連携にある。現実にないものを見せるのではなく現実に被せて情報を追加する。大黒市に於いては、目の前に地図を広げて見せるナヴィゲーションや場所を問わぬWebサイトへのアクセスなど、空中へのインフォメーション表示を中心に活用されているようだ。

もっとも、話の中心たる電脳ペットイリーガルの類いはむしろVRに属するもので、両者が区分なく交じり合うことこそ重要な描写なのかも知れないのだが。つまりはWebとRealの融合。


さて、ここから本題。

現代技術ベースで実際にARを構築するとしたら、どのような形態が適切か。

既に電脳メガネは徐々に完成に近づきつつある。差し当たってある程度のリアルを感じられるほどの解像度(と演算性能)を実現するにはまだまだ道程は遠いようだが、携帯ゲーム機レヴェルでもそれなりのリアリティと低電力を両立できているし、燃料電池の実用化も寸前であるからこの辺は10年もすれば完全に実用化段階だろう。

問題は「どうやって現実情報を取り込むか」の方である。これには2つの道が考えられる:ひとつはメガネカメラを内蔵、リアルタイム画像を解析する方法。もう一つはあらゆるオブジェクトRFIDタグを貼り付け、メガネの内蔵アンテナに拾わせる方法。大黒市ではそのいずれでもない第三の選択肢、町をまるごと仮想化しサーヴァからデータを配信するという大胆な手法を採っているようだ(その結果「古い空間」など魅力的な舞台装置が成立しているのだ)が、これは正直なところあまり現実的ではない。移動に合わせてリアルタイムで空間情報更新し続けるためには常に膨大なトラフィックが発生し続けるし、そもそも現実と寸分違わぬ仮想データを表示することに意味がない。

画像解析はそれだけで完結する手法ではない(解析結果とのマッチング/適合するデータの受信に結局サーバとの常時接続が必要であること、ユニークオブジェクト特定までの解析では演算を食い過ぎることから現実的とは言えない)ので、メタデータを保持したRFIDとの併用……というか、データ部分はRFIDを主体とし、画像解析は適切なデータ表示位置指定のための補助的手段ということになろう。主体はRFIDの方ということになる。


現行、廉価に実用可能なRFIDのひとつがμチップだが、これは128ビットユニークなラベルを持っているに過ぎず、そのラベルに割り当てられたデータの内容はデータベースから得る構成である。現時点では実用上問題のない仕様だが、常時リアルタイム表示を目的とするARに利用するにはデータが1箇所に集中し常時大量の通信を発生させる構成はボトルネックとなり易く好ましくない。またアンテナ受信距離が非常に狭いのも問題である。

メガネの内蔵アンテナで直接RFIDタグ信号を拾えるのは、パッシヴなタグでは精々数m範囲だろうと思われる。電池内蔵で自主的に信号を発するアクティヴタグなら十数mまで伸ばせるかも知れないが、寿命があるというのは望ましくない。やはりメンテナンスフリーのパッシヴタグ中心とした構成であるべきだろう。

しかしほんの数m範囲しか情報を得られないようでは実用性に難がある。メガネ同士が拾った情報リレーし遠くまで伝える方式も考えたが、公共設備の方でも何らかの補助をして然るべきだろう。具体的には、メガネのWiFi通信スポットを兼ねたアンテナ設置による町全体のカヴァー。このアンテナRFIDデータを吸い上げ発信する機能も担う。アンテナを局地的なデータベースサーヴァとしても機能させられるなら、通信量/DBアクセス自動的に分散し、μチップ程度の限定的機能でも充分に実用的かも知れない。

いずれにせよ、あらゆるオブジェクトIDを持つに至るにはまず製品出荷段階でIDタグを埋め込むなど、「既にあらゆるものがIDを振られている」という状況が必要である。しかしあらゆるものにIDが振られるようになるには「IDを埋め込むことがメリットになるほど活用環境が普及している」必要がある。つまり現段階では「メガネを作ったはいいが読み取るものがない=メガネが普及しない」「メガネが普及しないからIDを埋めこんでも意味がない=ID埋め込み済み製品が普及しない」という悪循環に陥ってしまう。

……ひょっとしたら、大黒市が市域全体の仮想化という大胆な手法に至ったのは、この悪循環への対策という意図があってのことだったのだろうか?電脳ペットなどを含めた「アトラクション的な」面白さで人目を惹き、コスト的にもパフォーマンス面でも不利を承知で全面仮想化を行なって建築物レヴェルではIDタグに因らぬARを実現する。その上でID読み取りによるオブジェクトへの「右クリック」機能導入をアピール、メガネの普及と対応製品の普及を両面で後押しする。

この筋なら、わざわざ問題の多そうな全仮想化などという手法を採ったことにも納得が行く。

*1HDDに録り溜めていたのだが、TV子供らに占拠されているのでほとんど視聴機会がない

RintaRinta 2007/12/03 17:48 すごく興味深い考察です。こんど私も考えをまとめてUPしてみます。

CamiCami 2012/01/14 01:59 Just what the dcootr ordered, thankity you!

ijcwrbvopttijcwrbvoptt 2012/01/16 18:47 yPoX1g <a href="http://lueyrpyucguc.com/">lueyrpyucguc</a>

zdtthbohvzdtthbohv 2012/01/19 03:07 ueI0GR , [url=http://mkvskdwnjlto.com/]mkvskdwnjlto[/url], [link=http://qnablahyydoq.com/]qnablahyydoq[/link], http://lwcsywjpdgda.com/

ゲスト



トラックバック - http://coil.g.hatena.ne.jp/DocSeri/20071029