「あっち」

「あっち」

ミチコさんイリーガル、かつてキラバグを手に入れた暗号屋などの都市伝説にまつわるキーワード。「アッチ」「あの世」。電脳世界のうち、普段メガネを着用することで目にしている世界(通常空間)とは異なる世界で、古い空間の最深領域に当たる。

バージョン5.20未満の空間に入り込んだ人間は、他者から見て実際の体と電脳体にずれが生じ、精神が「あっち」に持っていかれるといわれている。

基本的には「あっち」へ行くためには「通路」が必要であり、キラバグを臨界量まで集め、もしくはコイルスノードコイルシステムに組み込むことで開くことができる。「あっち」側のヌルミチコの意思ならば向こうから自由に開くこともできるとも考えられる。

「あっち」の世界のビジュアルとして、鍵穴の中に横断歩道や鳥居があり、中の風景は現実の時間に関わらず常に夕暮れ時であることや人の形をした真っ黒い生き物がいることなどが噂として囁かれている。これは集団心神喪失事件において被害者の子供たちの証言とも一致する。

構造的としては人間の集合無意識がイマーゴを介して電脳物質化した領域。人の意識・感情・記憶そのものも読み取り蓄積するため、電脳医療臨床実験医療空間としてかつては用いられていた。

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note

「あっち」に行った際に起こることとしてすべてのものが鏡像のように左右逆転するという事項も指摘されるが、描写が一貫していないため正確性は不明。

また日本神話に出てくる黄泉の国が意識されているであろう描写もあり、ヌル京子にりんご飴を勧めたのは黄泉戸喫*1の話によるとも考えられる。

* [その他][ア行]

*1:黄泉の国で炊かれたものを食べること。食べれば黄泉の国から帰れなくなる。