電脳コイル

電脳コイル

電脳コイル

[Den-Noh Coil/电脑线圈/電腦線圈:COIL A CIRCLE OF CHILDREN]

  • 放映期間(初回):2007年5月12日~12月1日
    • 再放送:2007年12月8日~2008年6月14日
      • 2009年4月7日~(BS2)
  • 放映回数:全26回/2クール
  • 放映日時:毎週土曜/18:30~18:55(2008年4月5日より18:25~18:50)
  • 放映局:NHK教育

時は202X年。舞台はフシギ都市大黒市

小此木優子は、小学6年生。

父、母、妹。ごくごく平凡な小此木一家は、

夏休み直前、祖母の住む大黒市へと引っ越した。

そこは、由緒ある古都であり、神社仏閣が立ち並び、かつ、

最新の電脳設備を誇る特別行政区でもあったのだ…。

NHKアニメワールド

目次

作中で「電脳コイル」と称されるものに関してはkeyword:コイル現象を参照。

作品概要

企画・制作

2000年4月3日、磯光雄による企画書が1年かけて完成。同月30日に数枚のイメージスケッチが追加されアニメ制作会社への売込みを始めるが、採用に至るまで難航したようである。

徳間書店・マッドハウスに決定後、2003年ごろから水面下でスタッフを集め、その後の作画作業は第2話・第3話・第8話・第10話と制作を進めた。2006年には制作スタッフをホームページで公募。ちなみに第10話完成後の第1話制作でキャラクターデザインが変更されたため、それ以前に制作が行われた上の4回分については描かれ方などが異なっている。

2005年にはNHKエンタープライズが作品を放送することから製作に参加。プロジェクト発表当初はTVシリーズであることが明かされておらず、劇場版やCS放送での公開と憶測されることもあった。

磯は恩田陸原作『六番目の小夜子』を宮村優子脚本でドラマ化したものを観て小説版に宮村を指名したとされ、本編のストーリーにも「伝説」「転校生」「ふたり」「鍵」と作品『六番目の小夜子』の影響を受けているような要素が見られる。他にも企画段階から念頭においていた『ゲゲゲの鬼太郎』を始めとし、天沢退二郎作品、『ドラえもん』、古典SF作品を意識したと思しき作りが垣間見られる。日本神話も命名のモチーフとして多く取り入れられている。

企画書には磯自身が考えていた構想の一角のみが採用されており、また脚本化・絵コンテ化する段階で多くの設定とストーリーを削ることになったと語っている。この辺りは小説版や漫画版においてそれぞれの著者が作中に採用することによって一部が受け継がれている。

作画に関して磯は「力を抜くところは力を抜く」と放送開始時に表明しており、ビジュアルや展開を優先するために設定・レイアウトの整合性は保障しないとしている。

撮影作業は大庭直之が撮影監督を務めた15話までがレアトリック、泉津井陽一が務めた16話以降は特に固定されず委託されている。

作品

コンピューターで現実環境に情報や仮想の物体を重ね、ヘッドマウントディスプレーとセンサーでそれを知覚し扱うことができる技術環境、〈拡張現実(Augmented Reality)〉が進化・実用化された未来を舞台とする。

タイトルの略称は「コイル」「電コ(デンコ)」「電コイ(デンコイ)」「電ノコ(デンノコ)」など。商標登録された略称は「電脳」である。

人と人の間には距離があるが、必ず繋がりはある〉といったことを最終テーマとするアニメのキャッチコピーは「きっと、キミにつながっている──。」。加えて〈失われた風景、失われたジャンル〉を作品作りのテーマとしている。一方で漫画版・小説版のキャッチコピーは「12歳のひと夏、この季節を忘れない……」が主なコピーとして使用されることが多い。

受賞
  • 平成19年度(第11回)文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門優秀賞
  • 東京国際アニメフェア2008 第7回東京アニメアワード テレビ部門優秀賞
  • 2008年第39回星雲賞 メディア部門賞
  • 第13回アニメーション神戸賞 個人賞(磯光雄監督)
  • 第29回日本SF大賞

本編

展開の鍵となる伏線や要素は本筋で示されるほか、画面細部にまで素材として貼り込まれ、複雑な構造を成している。画面の特徴としてほぼ全編を通して彩度を抑えた色調で配色され、演出としてイメージ・ノイズによるフィルムグレインが全体にかけられているなどが挙げられる*1

中間に挟まれるアイキャッチの画像は1枚の絵を25枚に分割したもので、組み合わせることで繋がるようになっており、第26話にて完成画を見ることができる。

各話冒頭のモノローグ(うわさ話)は該当話・もしくは次話以降への布石的位置づけになっているようである。通常はヤサコが担当するが、主観の異なる第14話のみアキラが担当している。

また企画段階から盛り込むとされていた総集編回に当たる第14話が作品自体の折り返しとなっており、以降の次回予告ではBGMやヤサコ役・折笠富美子の声のトーンが変えられている。脚本もそれまで第7話を除き磯光雄単独だったものが第25話まで連名制を採っている。

メインスタッフ

  • 原作・脚本・監督:磯光雄
  • キャラクターデザイン:本田雄
  • 作画チーフ・総作画監督:井上俊之/本田雄/板津匡覧
  • 美術監督:合六弘(小倉工房)
  • 色彩設定:中内照美
  • 撮影監督:大庭直之/泉津井陽一
  • 監督補:安川勝/高橋知也
  • CGワークス:荒木宏文
  • 編集:定松剛
  • 音楽:斉藤恒芳
  • 音響監督:百瀬慶一
  • 音響効果:高野寿夫/佐藤秀国
  • 選曲:宇井孝司/坂口由洋
  • 録音調整:松岡義昭/佐藤忠治
  • キャスティング:五十川愛(青二プロ)
  • 音響制作:Mediarte
  • オフライン編集:杉並スタジオ
  • オンライン編集:久保田隆史/立川貴巳
  • 編集担当デスク:岡本昌明/キュー・テック
  • プロデューサー:三ッ木早苗/渡辺繁/松本寿子
  • アニメーションプロデューサー:丸山正雄/吉本聡
  • 協力プロデューサー:牧田謙吾/濱田啓路/岩瀬智彦/石田潤一郎/落合美香子/国崎久徳/松家雄一郎/清水博之/塩浦雅一/斉藤健治
  • アニメーション制作:マッドハウス
  • 製作:電脳コイル製作委員会(徳間書店/バンダイビジュアル/NHKエンタープライズ)

作画スタッフ一覧

メインキャスト

キャラクター一覧

ゲストキャスト

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音楽

サントラ音楽集

プリズム/空の欠片

*1:そのため地上波デジタル放送・次世代メディアより画質の劣るDVDでは細部が潰れてしまっているとの不平もよく言及される。


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