空間管理室業務日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-12-02

ユウコという名前について 14:14 ユウコという名前について - 空間管理室業務日誌 を含むブックマーク はてなブックマーク - ユウコという名前について - 空間管理室業務日誌 ユウコという名前について - 空間管理室業務日誌 のブックマークコメント

「名付け親はあんただ」がフミエ無視の発言なのか「あっち」でのノブヒコヤサコの影響によるものと判断したのかは謎だけど、ともかくこの「名前」というのは色んな意味を持ってるなぁと思ったので書き殴ってみる。

名は体を表さない

勇子は勇ましくて、優子は優しい。

という冒頭のイメージは、全て見終わると全く当てはまらないことが分かってきた。

勇子は、兄の死を受け入れられず、別れの痛みに耐えられない弱い少女。優子は、八方美人でいつも無意識に自分の立ち位置を守ろうとする自分本位な少女。優子についてはまぁマユミの描写が少なすぎてここまで言い切れない部分があるけど、そもそもイサコの内面世界にずかずかと入り込んでノブヒコとの別れを邪魔したというのが、無邪気な残酷さともとれる。

二人にとって、名は体を表さない。むしろ、それぞれに欠けている部分。だからこそ、「ユウコ」ではなく、「イサコ」と「ヤサコ」という訓読みが際立つ。

最終的にはそれぞれが自分に欠けているものを埋めるわけだけど。

「天沢さん」と「小此木」

ヤサコとイサコはお互いを「天沢さん」「小此木」と名字で読んでいる。

ずっとこれが不思議で、こんなにもあだ名が前面に出されているのに、当の本人達が名字で呼びあうのは、何故だろうかと。

けど、これは誰もが気付いた通り、最終回の「あなたはイサコ」を引き立たせるための布石だったわけだ。二人にとって「ヤサコ」「イサコ」というあだ名は、ノブヒコからもらった特別な意味を持つ名前で、イサコにとっては、その名前で呼びあうってことが二人の「繋がり」を認めることでもあった。ような気がする。

一年後に、別の道を行くと言った時には「あんた」になっちゃってるのがイサコらしくて可愛い。

で、これは欧米人に分かるの?

「勇子の勇は、勇ましいの勇!だからあなたはイサコ!」って、日本人ならここで感極まると思うのだけど、英語とかに訳す時、一体どうするつもりなのか。"Yu"には"brave"の意味があるのか、というところまではついてこれても、だから"Isako"になるという理屈とか、その言葉の中にある機微とかは理解できないんじゃないだろうか。中国語なら分かるかとも思ったけど、音読み・訓読みというのが中国語にも通じるのかは分からん。

ハリウッド映画のセリフとかでも、明らかに原文の意味合いを表現できてない訳とかは結構あるから、その辺はあまり気にしなくても良いのかな。細かいジョークと違って、作品全体のテーマに関わるところだから、疎かにすべきではない気もするけど。

個人的には、こういう日本語独特で外国語に訳しにくい表現とかは大好きなんだけどね。